「大雨のたびに天井から水が落ちてくるが、バケツでしのいでいる」
「次の台風で屋根がもつのか不安だが、どこに頼めばいいか分からない」
「屋根の全面改修は予算が通らない。部分的な補修で済ませられないか」
本記事では、工場の雨漏り補修や屋根の修理・補修を「建物の修繕」ではなく「事業を止めないための備え(BCP)」として捉え、症状ごとの緊急度、補修で済むかどうかの判断基準、台風の前後でやるべきことを、当社の施工事例とあわせて解説いたします。
雨漏りは「建物の不具合」ではなく「事業継続のリスク」
工場や倉庫の屋根は、傷んでいても今すぐ生産が止まるわけではないため、修繕が後回しになりがちです。しかし、被害の大きさは雨水が落ちる先に何があるかで決まります。制御盤や工作機械、出荷前の製品、事務所のパソコン。雨漏りの真下にこうしたものがあれば、屋根の小さな傷みが設備の故障や納期の遅れにつながります。
当社にご相談いただいた工場でも、事務所の天井クロスの内側に雨水がたまり、その下にパソコンなどのOA機器が置かれていました。クロスが破れれば被害が一気に広がるため、早急な対処が必要な状態でした。
台風や大雨は、地震と違って接近が事前に分かる災害です。備える時間がある分、事前の点検と補修の効果が出やすい領域といえます。
中小企業庁の「事業継続力強化計画」は、中小企業が策定した防災・減災の事前対策に関する計画を経済産業大臣が認定する制度で、認定を受けると税制措置や金融支援、補助金の加点などの措置が受けられます。屋根や雨どいの点検・補修は、こうした事前対策の一つとして位置づけられます。
工場の雨漏り・5つの症状と緊急度の早見表
| 症状 | 考えられる原因 | 緊急度の目安 |
| ①天井や壁紙にシミ・膨らみがある | 屋根材の割れやズレから入った雨水が、天井裏にたまっている | 高:真下に電気設備・OA機器があれば至急 |
| ②大雨や強風のときだけ水が落ちる | ボルトまわりの錆、屋根材の変形 | 中:次の台風までに調査 |
| ③雨どいから水があふれる | 落ち葉やゴミの詰まり、雨どいの破損 | 中:清掃・修繕で改善する場合あり |
| ④屋根材のひび・欠け・錆が見える | 経年劣化、台風などによる損傷 | 中:雨漏りが出る前に計画補修 |
| ⑤外壁やサッシまわりから染みる | 外壁のひび割れ、コーキングの劣化 | 中:範囲が広がる前に補修 |
緊急度を決めるのは、傷みの大きさよりも「真下に何があるか」です。特に①は、天井材が雨水を受け止めている状態です。見た目はシミだけでも、次の大雨で天井が破れ、たまった水が一度に落ちるおそれがあります。
なお、上の表はあくまで目安です。雨水は浸入した場所と室内に出てくる場所が離れていることもあるため、原因の特定には現地調査が欠かせません。
補修で済むか、改修が必要か——3つの判断基準
「雨漏り=屋根の全面改修」とは限りません。前述の工場では、現地調査の結果、スレート屋根の部分交換と補修で修繕できると判断し、2日間の施工で雨漏りを解消しました。全部直すか、放置するかの二択ではなく、事業への影響が大きい場所から手当てするのが現実的です。
1.傷みは一部か、屋根全体か
傷みが一部に限られ、雨水の浸入箇所が特定できていれば、部分補修で対応できる可能性があります。雨漏りの箇所が年々増えている場合は、屋根全体の劣化を疑います。
2.真下に、止められない設備や在庫があるか
生産設備、電気設備、製品置き場、事務所の上は優先度が上がります。通路や資材置き場の上であれば、計画補修に回す判断もできます。
3.次の台風シーズンまでに工事が終わるか
当社の事例では、部分補修は1~2日で完了しています。改修の規模が大きくなるほど準備期間が必要になるため、次の台風シーズンに間に合わせるなら、早めの現地調査が前提になります。
| 方法 | 向いている状態 | 留意点 |
| 部分補修(屋根材の部分交換・補修、雨どいの清掃・修繕) | 傷みが一部に限られ、浸入箇所が特定できている | 屋根全体の劣化が進んでいると、別の箇所から再発することがある |
| カバー工法(既存屋根の上に新しい屋根を重ねる) | 傷みが広い範囲に及ぶが、既存の屋根を下地として使える | 屋根の重量が増えるため、建物の状態の確認が必要 |
| 葺き替え(既存屋根を撤去して新設) | 屋根材の劣化が激しい | 費用・工期が大きい。古い波形スレートはアスベストを含む場合があり、撤去に追加費用がかかる場合がある |
>>屋根の種類と修繕方法(塗装・カバー工法・葺き替え)について詳しくはこちら
台風・豪雨の前後でやるべきこと
接近前:地上と建物内から見える範囲を点検する
- 天井・壁にシミや膨らみがないか
- 雨どいに落ち葉やゴミが詰まっていないか
- 外壁のひび割れ、コーキングの切れがないか
- 地上や建物内から見える範囲で、屋根材の割れ・ボルトの錆がないか
- 過去に雨漏りした場所の真下に、機器や製品を置いたままにしていないか
雨漏りが起きたら:屋根には上らない
応急処置は、機器・製品の移動、シートでの養生、水受けの設置など、室内側でできる範囲にとどめてください。
スレート屋根は経年劣化などで強度が低下しており、上ると踏み抜いて墜落するおそれがあります。厚生労働省 神奈川労働局のリーフレットでも踏み抜き災害への注意が呼びかけられており、労働安全衛生規則第524条では、幅30cm以上の歩み板を設け、防網を張るなどの措置が求められています。屋根上の確認・補修は専門業者にお任せください。
通過後:被害を記録し、早めに相談する
被害箇所は、補修の前に写真で記録しておきます。台風による屋根の損傷は、契約内容によっては火災保険の補償対象になる場合があります。経年劣化が主な原因と判断されると対象外になることもあるため、ご契約の内容をご確認ください。
施工事例|工場の雨漏り補修・屋根修理
1. スレート屋根の部分交換・補修による雨漏り修理

建屋の老朽化で各所に雨漏りが発生し、現場事務所では天井クロスの内側に雨水がたまっていました。現地調査のうえ、スレート屋根の部分交換と補修を2日間で実施。施工後の降雨時にも、雨漏りがないことを確認しています。
工場2F事務所雨漏り修繕工事

スレート屋根からの雨水で2階事務所の天井が腐食し、壁紙が膨らんでいた事例です。腐食した部材をはがして雨水の浸入経路を断ち、天井梁の打ち直し、天井の張り直し、壁紙仕上げまでを1日で行いました。
愛知・名古屋の工場の雨漏り補修・屋根修理は、名古屋工場工事・メンテナンス.comへ
雨漏りの補修は、どこから水が入っているのかを正確に切り分けることから始まります。そして、どこから直すかは、その下で何を動かしているかで決まります。
当サイトを運営する有限会社パール金属は、100社以上の施工パートナーとのネットワークを基盤に、愛知県内の工事・修理メンテナンスを年間200件以上手掛けております。屋根の補修に加え、雨どいの清掃・修繕、天井や内装の復旧までワンストップで対応いたします。屋根の一部だけ、雨どいの清掃だけといった小さな工事もお引き受けいたします。愛知県内であれば最短即日で現場へ急行し、その場で施工を完了した実績もございます。
- 雨漏りしているが、屋根のどこが原因か分からない
- 全面改修の見積りが高く、部分補修で対応できないか相談したい
- 次の台風シーズンの前に、屋根と雨どいを点検しておきたい
- BCPの事前対策として、建物の弱点を洗い出したい
こうしたお悩みがございましたら、写真1枚でも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。
