「工場の老朽化が進んでいるために、大規模補修工事を進めたい」
このような悩みをお持ちの方は多くいらっしゃるかと思いますが、どのように進めれば良いかわからないですよね。
そこで今回は、大規模補修工事の進め方や注意点について紹介します。
□大規模修繕工事とは
前提として大規模修繕工事は何をするのかをしっかりと理解することが大切です。
ここでは大規模修繕工事とは何かについて紹介していきたいと思います。
大規模修繕工事というのは、建物の経年劣化に対して修繕することで、安全性を確保したり、建物の資産価値を維持したりすることが目的です。
実際は10〜15年ごとに行われることが非常に多いです。
しかし、建物の状況によっては、それよりも早い段階で工事をしなければならないこともあるでしょう。
また、修繕工事と改修工事の違いについても紹介しておきたいと思います。
修繕工事とよく混同されるのが改修工事です。
修繕工事は、建物を建築した当時の状態へと回復させることを目的としています。
しかし、改修工事は、建物の機能をアップデートさせることを目的としています。
建物というのは時代によって求められる機能や性能が変わりますよね。
時代に合わせて建物をアップデートさせるための工事が、改修工事です。
□大規模修繕工事の進め方について
ここまでは大規模修繕工事の進め方について紹介しました。
ここからは実際にどのような手順で進めていくのかについて紹介したいと思います。
・建物の診断
まず行うべきは、建物の診断です。
建物の状況をしっかりと把握することが何よりも大切です。
どこのどのような変化が起きているのか、そしてどの程度の劣化が発生しているのかを把握します。
また、劣化の状況に対する修繕の緊急性はどれくらいなのかを理解することも大切です。
調査の中で得られた情報を元にして修繕の時期や工事の内容を決定していきます。
修繕を進めるためには建物の診断が欠かせません。
建物の診断をすることで現状をしっかりと把握しましょう。
・修繕の計画と予算を立てます
建物の診断ができたら、その情報を元に工事の計画と予算を決定します。
劣化の状況がひどい場合は、優先的に工事の計画を立てる必要があります。
反対に、ほとんど劣化が進んでいない場所に関しては、今回の工事で修繕をすべきかどうかを判断する必要があります。
資金が豊富にある場合は、全て修繕するのが良いかもしれません。
しかし、予算は限られているのが一般的だと思います。
予算内でどこを修繕すべきなのか優先順位をつけながら計画を立てていきましょう。
・施工会社の選定
工事の内容が決定したら、どの会社に依頼するのかを決めていきます。
施工会社を決定する際は、予算を第一の判断基準にすることが多いかと思います。
予算も大切な要素ではありますが、それ以外にも施工実績や経験値、担当者さんの意欲なども考慮しながら決めることをおすすめします。
総合的な判断でより良い会社を見つけていただければ幸いです。
工事の仕上がりは、修繕の質を左右しますし、建物の耐久性や資産価値にも影響を与えます。
急いで決定することがないように、時間に余裕を持ちながら進めてくださいね。
・着工
ここまできたら実際に工事を始めます。
周辺住民の方との付き合いは非常に大切かと思います。
そのため、工事の前には、周辺の住民の方に工事があることを事前に知らせておくことが大切です。
挨拶をするのは大変な部分もあるかと思いますので、チラシを配るなどの配慮をしましょう。
周辺住民の方が安心して暮らせるための配慮の気持ちが伝わるようにすることを心がけてくださいね。
・竣工、引き渡し
無事に工事が終了したら、引き渡しをして終了です。
工事の中で気になる点があれば必ず確認しておきましょう。
手直しが必要になることもあるので、慎重に確認するようにしてくださいね。
□大規模修繕工事の注意点
最後に大規模修繕工事の注意点を紹介しておきます。
結論から申し上げると、注意点としては工事内容をしっかりと理解することです。
全てを完璧に理解するのは難しいです。
しかし、理解するための努力はしましょう。
専門的な内容になるのでわからないことが多いこともありますよね。
そのため、どうしても面倒に感じることもあるかと思います。
しかし、工事の理解度はそのまま工事の質に直結することもあります。
そのため、建物の状態をしっかりと把握すること、そして工事内容を理解する努力をすることを意識しておいてくださいね。
また、工事が終了した時に、工事内容の変更や予算の変更があるかもしれません。
そういった場合は、次回以降の修繕のタイミングで、そういった可能性があることを想定しながら計画を立てることが大切です。
□まとめ
今回は、大規模補修工事の進め方や注意点について紹介しました。
大規模修繕の工事の進め方について十分に理解していただけたかと思います。
そのほか工事に関してわからないことや相談したいことがあれば、お気軽に当社までご連絡してくださいね。