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技術コラム

2023年7月17日機械の汚れ落としはどうやって行う?日頃の点検も大切です!│名古屋工場工事・メンテナンス.com(愛知県)

工場を運営している方のお悩みでよく耳にするのが、機械の汚れについてです。

工場を運営するうえで命ともいえる機械ですが、日常的に使用することでどうしても汚れがつき、最悪故障や不具合に繋がることもあります。

そこで今回は、工場にある機械の汚れの落とし方や日常点検についてご紹介します。

 

□工場の日常点検はどうして大切?

工場設備は日常点検が大切であることは、工場にお勤めの方なら誰もが口酸っぱく聞いていることでしょう。

しかし、どうして点検が大切なのでしょうか。

主な理由は3つあります。

1.設備のトラブルを未然に防ぐため

日常点検の最たる目的ですが、日常点検は設備のトラブルをあらかじめ防いでラインを正常に動かすために必要です。

工場は毎日稼働しているので、その分設備は摩耗・劣化を繰り返し、不意にどこかにトラブルが発生します。

 

ひとつでも機械が止まってしまうと、工場にとっては大きな痛手になります。

機械の故障や不具合を未然に防ぐことで、工場を円滑に運営し、また品質の維持に貢献できるのです。

 

2.工場の効率を良くするため

設備のコンディションが常に最善でないと、効率良く仕事ができません。

工場のあちこちで小さなトラブルが発生すると、仕事の効率は一気に落ちてしまいます。

そうならないためにも、日常点検が大切なのです。

 

3.設備の状態で寿命が変わる

ひとつひとつの機械には、耐用年数と呼ばれる寿命の目安があります。

まだ新しいから大丈夫と点検を怠っていると、機械の思わぬ損傷や劣化に気づかず、すぐに故障してしまいます。

 

故障は修理すれば直るかもしれませんが、一度故障すると機械の耐用年数は短くなります。

修理にも費用がかかり、経済的にも良いとは言えないでしょう。

故障した機械をすぐに買い替えるよりは修理した方が良いですが、早期発見で防げる不具合を防ぐために日常点検は欠かせません。

 

 

□機械の日常点検の方法をご紹介!

工場にある機械の日常点検は、機械の数が多ければ多いほど時間がかかります。

少しでも効率よく正確に点検を行うために、以下の3項目を意識してください。

 

*点検が必要な箇所を挙げる

日常点検が大切とは言え、そこまで細かく隅々までは見られません。

耐用年数が短いものや比較的壊れやすいものに絞って、点検が必要な箇所をピックアップするのがおすすめです。

 

*点検の方法や頻度を決める

機械を購入したメーカーに相談するなどして、点検の方法や頻度を決めましょう。

効率よく日常点検ができる方法を模索して、仕事の負担にならないようにすることが大切です。

繁忙期のなかなか手が離せない時でも日常点検だけは行えるよう、考慮しながら決めましょう。

 

*マニュアルを作る

日常点検は、工場を使用するすべての従業員ができるようになっておくことが理想です。

初めて入ってきた人でもきちんと点検できるように、マニュアルを作っておくと安心です。

マニュアルには点検の手順や方法だけでなく、何人で行うべきかなどの注意事項も記入してください。

 

上記3つの項目が完了したら、一度点検してみてください。

実際にマニュアル通りに点検を実施して改善点があれば改善、問題なければ完了です。

マニュアルがあれば引き継ぎも比較的楽に行えるので、ぜひ用意しておきましょう。

 

□機械の汚れの落とし方

日常点検の他にも大切なのが、日頃から工場を綺麗に保つための清掃です。

特に機械の汚れ落としは、機械のお手入れのために欠かせないものであり、定期的に行わないと、最悪の場合故障してしまいます。

機械の掃除の仕方は機械によって当然異なりますが、基本を点検とセットで覚えておきましょう。

 

1.ブラシや手ぼうきなどで軽くほこりを落とす

2.傷がつかないように工業用のウエスで汚れや油を拭う

3.必要であれば機械油を新しくする

4.油を塗る必要のある機械は、表面に油を塗る

 

また、機械周辺の掃除も重要です。

床掃除の方法にはウェット方式とドライ方式があり、どちらも方法はシンプルです。

 

*ウェット方式

  1. ほうきとちりとりで床の表面に付着した汚れを取り除く
  2. 洗剤を床に撒き、汚れに馴染ませる
  3. ブラシで汚れをこすり落とす
  4. 水を流して汚れを流す
  5. スクイジーで水を切る

 

*ドライ方式

  1. ほうきとちりとりで床の表面に付着した汚れを取り除く
  2. 洗剤を含んだモップで床を拭く
  3. 綺麗なモップで水拭きして洗剤を落とす
  4. 乾いたモップで水気を拭きとる

 

ウェット方式は水を流せるので手間はかかりませんが、水に弱い機械が並ぶ工場では使えません。

また排水溝も備わっている必要があります。

 

一方のドライ方式はウェットより時間と体力を使いますが、水気がないので床が滑らず安全というメリットがあります。

常に床が乾燥しているので、細菌の繁殖も防げます。

どちらが良いかは工場によって変わるので、工場の特性と相談しながら決めてください。

 

 

□まとめ

工場をより良い状態でより長く運営したいとお考えなら、工場設備の日常点検や掃除は欠かせません。

工場を効率的に稼働させ、トラブルを未然に防ぐためにも、ぜひマニュアルを作って日常点検を導入しましょう。

同時に、機械や床の清掃についても、本記事を参考に今一度見直してみてください。