「クーリングタワーから異音がする」「冷却水の温度が下がらず、加工機がアラームで止まる」。冷却塔は屋上や屋外に設置され、普段は目が届きにくい設備です。しかし不調を放置すると、冷却能力の低下が生産設備の停止に直結します。
この記事では、工場で実際に多いクーリングタワーの故障症状と原因、そして「修理して使い続けるか、更新するか」の判断基準について解説します。
クーリングタワー修理の依頼で多い5つの症状
① 冷却水の温度が下がらない
最も多いご相談です。充填材へのスケール・スライムの付着、通過風量の低下、循環水量の不足などが重なって起こります。加工機の主軸温度の上昇や、チラー・冷凍機の高圧カットにつながります。
② 異音・異常振動が出ている
ファンベアリングの劣化、Vベルトの摩耗・張り不良、羽根のバランス崩れ、散水装置と充填材の接触などが原因です。異音は、停止に至る前に不具合へ気づける数少ないサインですので、早めの分解点検をおすすめします。
③ 散水装置が回らない・散水が偏る
スプリンクラーヘッドの摩耗や目詰まり、散水穴の閉塞、送水配管の破損による水量低下が原因です。散水が偏ると充填材の一部しか使われず、冷却能力が大きく落ちます。
④ 水漏れ・オーバーフローが止まらない
下部水槽の腐食・穴あき、ボールタップの不良、配管接合部の劣化が主な原因です。補給水が流れ続けるため、水道代という形で損失が積み上がります。
⑤ ファンが回らない・モーターが焼損した
モーター本体の故障だけでなく、ブレーカーや電磁接触器(マグネットスイッチ)、リレーなど制御回路側の不具合であるケースも少なくありません。モーターを交換しても直らない場合は、電気回路の調査が必要です。
症状から原因を絞り込む簡易早見表

散水装置の不具合については、こちらでも詳しく解説しています。
>>>クーリングタワーの散水パイプが回らない?対処方法を紹介します!
「修理」か「更新」か——判断の3つの基準
基準1:設置からの経過年数
日本冷却塔工業会が示す目安では、骨材・ケーシング外板・下部水槽の耐用年数はいずれも10年程度とされています。設置から10年未満であれば、部品交換による修理が経済的です。10年を超えたあたりからは、本体側の腐食状況もあわせて確認したうえで判断する必要があります。
基準2:交換部品が手に入るか
古い機種では純正部品が廃番になっているケースがあります。ただし、廃番=更新一択ではありません。汎用部品や現行品での代替、あるいは回路を現行仕様に改造することで復旧できる場合があります。メーカーから更新を勧められた場合でも、代替案があるかどうかを一度確認する価値があります。
基準3:ここ数年の修理費の累計
年に何度も部品交換が発生している場合、修理費の累計が更新費用に近づいていることがあります。過去2〜3年の修理履歴を並べ、更新費用と比較して判断します。省エネ性能の高い機種への更新であれば、電力費の削減分も回収年数に織り込むことができます。
クーリングタワーの修理・メンテナンスならパール金属におまかせください
「名古屋工場工事・メンテナンス.com」を運営する有限会社パール金属は、機械工具商社としての商品力に加え、100社以上の施工業者とパートナーシップ提携をしております。このネットワークを基盤に、工場の設備のことならどんなものでも対応できるよう体制を整えております。
冷却塔の点検・部品交換・清掃から、それに伴う電気工事・配管工事・更新工事まで、窓口ひとつでご相談いただけます。既設の型式が不明でも、銘板や運転条件から調査いたしますので、メーカーを問わずお問い合わせください。
「異音がする」「冷えない」といった段階でご連絡いただければ、被害が広がる前の対処が可能です。まずは現地の状況をお聞かせください。どんなに小さな工事でも当社にお任せいただけますと幸いです。
>>>お問合せはこちらから
関連コラム
