電気代などの経費削減には、配管のエアー漏れ対策が非常に有効です。そのために配管のエアー漏れ調査を実施して、コンプレッサーの無駄な運転を防ぐようにしましょう。
配管のエアー漏れ調査が必要な理由
エアーは設備の稼働や停止に関係なく漏れ続けてしまいます。そのため、設備を停止させたとしてもそれだけで防ぐことはできません。エアー漏れはあらゆる箇所から発生する可能性があり、配管だけでなく、ホース、ノズル、機器の接続部などからも起こります。これを放置してしまうと、コストが増大してしまいます。配管や接続部、内部における圧縮空気の漏れ量は空気使用量の10%~20%にもなると言われています。そのため、漏れの発見と早期の処置が大切になります。
配管のエアー漏れの発生原因
先述の通り、配管のエアー漏れは様々な箇所で発生しますが、その発生原因も様々です。例えば、配管を含む各部分が何らかの外力によって変形してしまった、その他にも各部分の老朽化・腐食、さらには接続部分の破孔などがあります。配管のエアー漏れの発生原因を把握して、正しく対処する必要があります。
配管のエアー漏れの調査方法について
配管の末端を完全に閉塞した後にコンプレッサーを運転開始し、機器全体に操業時の圧力を加えます。圧力が規定圧力に達した時点で停止し、さらにコンプレッサー入口弁を閉じて、圧力の経時変化確認します。その際の計測用装置として使用できるものは下記です。
・空気圧力を確認するための、気体用圧力センサー・ダイヤフラム
・ベロ―・チャンバー・コンプレッサー消費電力を確認するための、クランプ型電力計
・空気流量を確認するための、フロート式ならびにデジタル式の超音波漏れ探知機、赤外線探知機
まとめ
配管のエアー漏れ調査についてご理解いただけたでしょうか。調査方法について正しく理解することで、コンプレッサーの無駄な運転を防ぎ経費削減をするようにしましょう。