コンプレッサーが壊れてしまったという方はいらっしゃるでしょうか。
こういった機械は壊れる前の予兆を知っておきたいですよね。
そこで今回は、コンプレッサーの故障の予兆と考えられる症状について紹介します。
故障時の対処方法についても併せて紹介するので、ご安心ください。
故障の予兆と考えられる症状を紹介
機械というのはいつ故障するかが把握できないですよね。
いきなり機械が壊れてしまうということもあります。
しかし、実際は壊れる直前に何かしらの予兆が発生していることが多いです。
ここでは故障の予兆と考えられる症状を7つ紹介します。
本体から変な音が聞こえる
変な音というのが重要です。
メーカーによってコンプレッサーの稼働音というのは異なります。
そのため、正常時の音を知っている必要があります。
スクリューコンプレッサーのオイルフリー機種は、基本的に甲高い音が聞こえるはずです。もしガリガリとした音が聞こえた場合には注意が必要です。
内部のベアリングが壊れていたり、ピストンロッド大端部のメタルが溶けていたりということが予想されます。
普段と異なる音が聞こえるという場合は、経年劣化を懸念しましょう。
コンプレッサの一部に問題が発生していると考えるのが妥当です。
ベルトから異音やゴムの焼けた臭いがする
こちらの症状が見受けられる場合には、単にベルトが劣化しているか、ベルトのテンションが甘くなっているかでしょう。
後者の場合はプーリの摩耗が原因です。
ゴムの焼けるような臭いがした場合やキュルキュルとした音が聞こえた場合は、早急に専門業者に点検をしてもらいましょう。
吐出温度の異常
コンプレッサーの吸い込み温度というのは40度以下でないと吐出温度異常になってしまいます。
一部のメーカーでは45度以下の設定のものもあるので、ご自身の機械の設定をよくご確認くださいね。
吸い込み温度以外の原因としては、オイルが規定量まで充填されていなかったり、オイルクーラーやオイルフィルターが汚れで詰まっていたりということも考えられます。
異常な振動が発生している
防震ゴムの劣化、モーター異常、圧縮機本体の不調の3つが予想されます。
振動というのは放置していると、ベアリングが壊れてしまいシャフトを交換しなければいけなくなってしまうことがあります。
こうなってしまうと、復旧するまでにはかなりの時間を要します。
振動が大きくなったと感じた時点で早めに点検してもらうことをおすすめします。
圧力の上昇が遅くなっている
エアーフィルターが詰まっていたり、コンプレッサ内部でエアー漏れが起きていたりすると圧力の上昇が低下することがあります。
目詰まりの場合は清掃をすることで解決できるでしょう。
オイルの消費が早くなっている
パッケージ内部でのオイル漏れやオイルセパレータエレメントの目詰まり、オイル回収配管系統の目詰まりが主な原因として考えられます。
レシプロコンプレッサーの場合は、ピストンリングが摩耗していたり、シリンダが壊れていたりすることが予想されます。
早めのメンテナンスが必要になるでしょう。
エアー内部に水が混ざっている
ドレン水が圧縮エアー内に混ざっている場合、ドライヤーの不調やドレントラップの排出不良が原因として考えられます。
専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
故障を防ぐための方法を紹介
上記のような故障の予兆が見受けられる場合には早急に対処が必要です。
まだ予兆も見受けられないので、故障を防ぐ方法について知っておきたいという方がいらっしゃるでしょう。
ここでは、故障が発生する前に防ぐ方法を3つ紹介します。
こまめな掃除
ゴミ詰まりは最も一般的なコンプレッサーの故障原因と言えるでしょう。
そのため、フィルターの掃除はこまめにやっておく必要があります。
特に工場においては加工時に発生したプラスチックや金属の破片が多いですよね。
これらがフィルターに詰まってしまうということが予想されます。週に1回は目視による確認をした方が良いでしょう。
そして、月に1回を目安に掃除を実施することをおすすめします。
室外機にカバーをつける
カバーをつけることでゴミが外部から入ってくるのを防げたり、雨風から守ったりできます。
カバーをつけるだけでゴミ問題を防げるという可能性が高くなるというのはコスパが良いですよね。
面倒な作業ではないと思うので、ぜひ実施してみてくださいね。
使用時間を短縮する
稼働時間が長くなると自然と故障の可能性も高くなるでしょう。
そのため、稼働時間を制限することも重要です。
おすすめの洗浄剤
メンテナンスの中でこまめな掃除が大切であることを紹介しました。
掃除の際に欠かせないのが洗浄剤だと思います。
ここでは、おすすめの洗浄剤を紹介します。
*「NANOTOP」スプレータイプ/泡タイプ
こちらは、野菜から工作機械まで幅広く使える洗浄剤です。
特徴としては以下の3つを参照ください。
- 人体に影響がない
- 排水基準を満たしている
- 製品を傷つけない
泡タイプとスプレータイプの2種類を用意しています。
用途に合わせて使い分けていただければと思います。
*水溶性脱脂/洗浄剤 コーテックVCI-416
こちらは防錆効果を持った水溶性脱脂兼洗浄剤です。
12ヶ月間の防錆保護期間があります。
主な特徴は以下の5つです。
- ピット錆への抵抗性がある
- ステンレスや鉄、アルミなどの金属に有効
- 無毒無臭
- 低濃度で使用でき、コスパが良い
- 水溶性
まとめ
今回は、コンプレッサーの故障の予兆と考えられる症状について紹介しました。
症状が見受けられる場合にはぜひ当社までご相談くださいね。
故障を防ぐためには日々のメンテナンスが欠かせません。
紹介した3つのメンテナンスをぜひ実践してみてくださいね。