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技術コラム

2023年3月22日設備保全のあるべき姿とは?重要性や考え方を紹介!│名古屋工場工事・メンテナンス.com(愛知県)

設備保全とは、工場や倉庫が安定して稼働したり、従業員が安心して働けたりするようにするためには欠かせない業務ですよね。
近年はデジタル化が進み、製造におけるリードタイムは短縮化しています。
そのため、設備保全の高度化は必要です。
そこで今回は、設備保全の重要性やあるべき姿について紹介します。

□設備保全の種類について紹介

設備保全にはいくつかの種類が存在します。
ここではそれぞれの特徴について紹介します。・事後保全
これまでの設備保全といえば、こちらの事後保全が一般的だったのではないでしょうか。
こちらは突発的に発生したトラブルに対応するものです。
そのため、事前にスケジュールを組むことはできません。
工場を安定して稼働させるのは困難です。事後保全のみであれば、日常点検のコストを抑えられます。
しかし、重大な事故が発生することで稼働が長期間停止してしまうリスクを考慮すると、事後保全だけでは不安でしょう。・予防保全
機械の故障や不具合の発生を未然に防ぐために行うのが予防保全です。
こちらはあらかじめ設定した期間で消耗した部品を交換する時間基準保全と定期点検で劣化が見受けられた部品を交換する状態基準保全の2種類が存在します。この保全方法は、問題の発生を未然に防ぐことが目的です。
工場の安定稼働と従業員が安心して働ける環境の確保はできます。
しかし、その一方で余計なコストがかかるというデメリットも存在します。・予知保全
こちらは産業用IoTやAIを活用した保全方法です。
トラブルを未然に防ぐことを目的に、機械や設備を継続的に監視します。
そして、異音や異変に反応してくれます。
予知保全では、データに基づいて、機械の故障や不具合の兆候を予測します。

□設備保全の目的と重要性を紹介

ここでは設備保全の目的や重要性について今一度確認しておきたいと思います。
理解できているという方も確認のために読んでいただければと思います。・安全性の確保
工場を安定して稼働できること、生産ラインを止めないことは、結果的に従業員の安全へとつながります。
機械が故障したり、誤作動を起こしたりするトラブルにより人命に関わる事故があっては大変ですよね。
設備保全によりトラブルを発生させないようにすることで従業員の安全も確保されるのです。・生産活動の維持
製造業の世界においては、品質、コスト、納期の3つを維持して利益を確保する必要があります。
設備保全は機械が壊れないように設備や部品の劣化状態を把握することで、工場で使用する機械や設備の寿命を伸ばせます。また、もし不具合が発生したとしても停止時間を短縮できれば、生産ラインにおけるダメージを最小限に抑えられます。
さらに突発的な機械の停止を防ぐことは工場の安定稼働にもつながるでしょう。・無駄なコストの削減
機械が故障した場合は、修理費用がかかりますよね。
しっかりと設備保全をしておけば、多額の修理費用を支払う必要はなかったのにということもよくあります。
故障による機械や設備の停止も機会損失という視点においては、無駄なコストが発生していると言えるでしょう。

□設備保全の課題とは

ここでは最近の設備保全における課題を紹介しておきたいと思います。・環境の変化
製造業の世界では、人手不足の解消や競争力強化のために生産の省人化による効率化が進められています。
設備の高度化によって設備保全はより高い知識や技術が求められるようになっています。
しかし、その上短い納期を厳守するために保全のための十分な時間が確保できないという問題が起きています。これにより重大な事故が発生し、生産計画が大崩れといったトラブルが起きている工場や倉庫も存在します。
以前よりも設備保全の効率化が求められているということですね。・人的要因
設備関連の事故というのは、劣化だけが原因ではありません。
人的要因の事故も増えてきています。消防庁によると、特定事業における一般事故の発生要因は、人的要因が全体の38パーセントを占めていることが発表されています。
その中でも13パーセントは維持管理が行き届いていないことが原因とのことです。
つまり、設備保全が適切に行われていないということです。上記2つのような課題を踏まえた上で、これからの設備保全のあるべき姿というのはどのようなものなのでしょうか。
極度に高度化、効率化された現場においては、設備保全も進化していく必要があるでしょうか。専門技術を有した人員によるリモート作業支援や保守点検作業管理のモバイル化などデジタル技術の積極的な活用は必要かもしれませんね。

□まとめ

今回は、設備保全の重要性やあるべき姿について紹介しました。
設備保全がいかに大切かということがお分かりいただけたかと思います。
高度化、効率化により設備保全が疎かになってしまう状況は避けたいですね。
経営者の方は重大な事故が発生する前に工場の稼働と設備保全のバランスを取るようにしていただければと思います。