お問い合わせ

愛知県名古屋市周辺で工場の工事・メンテナンスで最適な工事業者をお探しなら

produced by 有限会社パール金属

メールでのご相談はこちら

お問い合わせフォームへ

お問い合わせはこちらから

052-693-5800

受付時間平日 9:00~17:00

技術コラム

2023年3月22日設備保全はどんな業務?設備保全の重要性について紹介!│名古屋工場工事・メンテナンス.com(愛知県)

工場や倉庫で働いている方は保全業務についてどれくらい理解できているでしょうか。
設備保全は工場や倉庫を安定して稼働させるために非常に大切です。
一言に設備保全といって3種類の方式があります。
そこで今回は、設備保全の中身から設備保全の重要性について紹介します。

□設備保全とは

まずは設備保全とは何かを紹介したいと思います。設備保全とは、工場で稼働している生産設備を点検したり、修理したり、改良したりすることです。
工場や倉庫にはさまざまな生産設備がありますよね。
それら全てが設備保全の対象です。これらの設備は生産活動をする中で、劣化が進み、いつか故障します。
故障が発生してしまうと、生産ラインが止まってしまいますよね。
生産ラインの停止による悪影響を未然に防止することが設備保全の目的です。次は、保守やメンテナンスとの違いについても紹介します。
言葉が似ているだけでなく、内容についても似ている部分があるためにどのような違いがあるかわからない方が多いでしょう。設備の点検や修理をするという点では、どれも同じことをしています。
大きな違いとしては、設備保全というのは、設備の故障に備えて普段から点検しておくという意味合いがあることです。つまり、設備保全という業務の中に保守やメンテナンスが含まれているということです。
設備のトラブルによる生産ラインの停止を防ぎ、工場や倉庫を安定して稼働させることが設備保全の目的であると理解しておくと良いでしょう。また、設備保全には3種類の方式があります。
そのため、以下では3種類の方式について紹介していきます。

□予防保全について

設備保全の方式の1つ目として、予防保全を紹介します。
予防保全はその中でも2種類に分類されています。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。・時間基準保全
時間基準保全は、周期保全や定期保全と呼ばれることもあります。
あらかじめ適切な期間を設定して、定期的に部品の交換や修理を行います。
適切な期間については、同じ設備の摩耗や劣化、腐食の事例を元に決定します。適切な期間を設定することができなければ、大きな損失に繋がったり、事故が発生したりする可能性があります。
慎重に期間について検討する必要があります。・状態基準保全
こちらは設備の状態を観察しながら劣化状態に合わせて保全を行います。
AIやIoTの技術を活用しながら設備の劣化状態を監視します。従来までは時間基準保全が一般的でしたが、時間基準保全は負担が大きいことがデメリットとして挙げられていました。
状態基準保全は、最低限の負担で工場を安定稼働させられるという点で大きなメリットがあります。

□予知保全について

2つ目の方式は、予知保全についてです。
こちらは状態監視保全と呼ばれることもあります。
設備の状態を常に監視することで、不具合が見受けられた場合にすぐに対応できます。トラブルが起きそうなタイミングを予知しながら先手を打っていくというイメージです。
予防保全の回数を削減できたり、交換が不必要な部品までを交換するという無駄を省けたりするというメリットがあります。こちらは近年新たに唱えられるようになった方式です。
設備の不具合の予兆を検知するためのモデルを作成するためには、これまで以上のデータが必要です。
予兆検知の精度を高めるためのさまざまな新しい技術が研究されています。

□事後保全について

最後に事後保全について紹介したいと思います。
こちらは設備が故障したり不具合が発生したりしたら、修理や点検を行うことです。
メンテナンスもこの事後保全に含まれています。主には2種類に分けられます。
1つ目が機能停止型故障、2つ目が機能低下型故障です。
前者は名前の通り、設備が停止してしまい、作動しなくなった状態のことを指します。
後者は、機能の一部が低下してしまい、稼働しにくくなった状態のことを指します。今までの保全業務といえば、こちらの事後保全が中心でした。
そもそも予防保全というのは、保全そのもののコストや労力負担が大きいのです。
そのため、事後保全しかしていないということが多かったのです。しかし、事故や故障が発生してから、それに合わせて対応するというのは、工場や倉庫にとっては大きなダメージになってしまいますよね。また、発生してから対応するというのは、労災を引き起こしてしまう可能性も高くなってしまいます。
そのため、できる限り事後保全をする機会を減らすことが非常に大切です。
しかし、予防保全と予知保全をしたとしても、事後保全が必要になることはあるでしょう。

□まとめ

今回は、設備保全の中身から設備保全の重要性について紹介しました。
設備保全とは何かを十分に理解していただけたかと思います。
また、設備保全には3種類の方式があり、それぞれが工場や設備を安定稼働させるための大切な要素です。
本稿を参考にして、工場や倉庫の安定稼働を実現していただければ幸いです。