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技術コラム

2023年5月8日工場の耐用年数は何年?工事のポイントを解説します!│名古屋工場工事・メンテナンス.com(愛知県)

どのような建物にも寿命があり、この寿命のことを「耐用年数」といいます。

もちろん工場にも耐用年数があります。

そこで今回は、工場の耐用年数について解説します。

工場を長持ちさせるために、工事を行うときに意識したいポイントがあります。

そこで、工事の際のポイントも合わせて紹介します。

 

また、工場を管理している方が気になるのは、工場として使えなくなった場合の対処法ではないでしょうか。

今回は、工場として使えなくなった場合の再活用法についても紹介します。

□工場の耐用年数は?

工場や倉庫といった施設の耐用年数には、「法定耐用年数」「経済的耐用年数」「物理的耐用年数」の3つがあります。

それぞれの耐用年数がどのように決められているのか、解説します。

 

*法定耐用年数

法定耐用年数とは、国税庁が法律で定めている、減価償却資産の耐用年数のことを指します。

工場の耐用年数については、建物の構造ごとに耐用年数が決められています。

木造の場合は15年、レンガ造り・ブロック造り・石造りの場合は34年、鉄筋コンクリート造りの場合は38年と定められています。

 

*経済的耐用年数

経済的耐用年数とは、継続使用するために必要な修繕やメンテナンスにかかるコストが改築費用を上回るまでの年数のことを指します。

工場は運用することによって利益が生じるため、はっきりと経済的耐用年数が定められているわけではありません。

継続使用による利益と、メンテナンスや修繕などにかかるコストのバランスで経済的耐用年数は変化するため、ご自身のお持ちの工場の場合は何年になるのか、調べてみましょう。

 

*物理的耐用年数

物理的耐用年数とは、建物の物理的な状態にフォーカスした耐用年数のことを指します。

外壁や屋根、建物の骨組み部分が物理的、あるいは科学的要因によって劣化し、限界性能として要求されるものを下回ると予想される年数だと考えると分かりやすいかもしれません。

先ほど紹介した「法定耐用年数」、「経済的耐用年数」と比べると、基本的に長めに設定されています。

 

しかし、自然災害の影響や立地によって変わります。

例えば、海沿いの場合は塩の影響を受けやすく、交通量が多い道路に面している場合は排気ガスの影響を受けやすくなります。

□工場の寿命を延ばすには?工事のポイントを解説

ここでは、工場の寿命を延ばすための工事のポイントを、外装・内装・構造・設備の4つに分けて解説します。

まずは、外装工事についてです。

外装工事は、主に屋根と外壁の修繕のことを指します。

屋根の劣化で1番建物に影響を及ぼすのは、雨漏りです。

そのため、屋根の修繕では防水処理やひび割れの補修をし、雨漏りを防ぐことが重要です。

 

そして、外壁の修繕はひび割れ、コーキングの補修を行いましょう。

まだひび割れが小さい場合は補修のみで対応できますが、遠目に見てもわかるひび割れや、コーキングにもひびが入っている場合は、外壁塗装をする必要があります。

 

外壁塗装は、使用する塗料によって塗り替えのタイミングが異なります。

目安としては、アクリル塗料が4年から5年、ウレタン塗料が7年から8年、シリコン塗料が約10年、フッ素塗料で約15年です。

 

次に、内装工事についてです。

内装工事では、内装の汚れや建材の傷、床のひびの補修が主になります。

特に床に関しては、ひびを放置してしまうと作業中のけがリスクが高まります。

 

工場は人の出入りが多いです。

よって、内装材の汚れ・傷みが進行しやすいです。

定期的な検診の際は、念入りに劣化状況のチェックをしましょう。

 

次に、構造工事についてです。

構造は、柱・床・梁・階段などを指します。

柱や床にひび割れがないか、基礎部分にゆがみが生じていないか、鉄骨部分にさびがないか、梁がたわんでいないかなどを確認する必要があります。

 

構造部分の劣化は外見で発見しにくいです。

そのため、定期検診は専門家に依頼することをおすすめします。

 

最後に、設備工事についてです。

工場の電気系統や給排水設備の劣化を確認しましょう。

食品関連の工場の場合、特に水の濁りや水はけを重点的に確認しましょう。

 

□工場が寿命を迎えたらどうする?再活用法を紹介

工事でも修繕できなくなった場合、工場を再活用する方法はあるのでしょうか。

1つ目の方法は、売却です。

売却すると利益を得ることはできますが、古い工場は解体しないと買い手が見つからない場合も。

解体のコストを差し引くと、あまり高い利益を得られないことが多いです。

 

2つ目の方法は、他の業態で利用することです。

カフェやスポーツ施設、ホテルとして再利用するのも1つの方法です。

ただし、業態を変えるためには既存の設備の撤去や内装の変更が必要になるため、多額の費用が発生します。

 

3つ目の方法は、貸すことです。

賃料という収入を得られるようになります。

□まとめ

工場には、「法定耐用年数」「経済的耐用年数」「物理的耐用年数」という3つの耐用年数が定められています。

立地や劣化状況も合わせて、どの耐用年数を参考にするか決めましょう。

 

工場を長持ちさせるためには、まずは定期的な点検が必要です。

大きな工事が必要になると、工場で行われている業務に影響が出ます。

雨漏りが発生していないか、床にひびや割れがないか、梁がたゆんでいないか、などをしっかりチェックしましょう。